後藤昌美 エムジーフォト - MGPHOTO

撮影日誌

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2009年12月26日 樹氷の丘と大雪山 美瑛町

早朝自宅周辺は霧に包まれていた。東側が明るくなっているので、美瑛方面へと出かけた。外の気温は今シーズン最低の氷点下22度。思ったとおり、美瑛周辺は快晴、丘のから松林は一面樹氷に覆われていた。数年ぶりの見事な樹氷に、肌を刺す寒さを忘れての撮影となった。

2009年12月17日 樹氷のハルニレと星空 豊頃町

今朝は今シーズン最低の気温が各地で観測された。午前4時、外気は氷点下21度。上下羽毛の防寒具を身につけ、撮影を開始した。すぐ横に十勝川があるので若干のもやがあるのか、冬の星空としては少し数が少ない気がする。遠くに街明かりがわずかに見えるものの、音ひとつない世界のなかで、満天の星空を独り占めしているのは幸せな気分である。

2009年12月7日 オンネトー 足寄町

今年は例年よりは雪が少ないようだ。我が家の周りにもうっすらと積もっている程度だ。雪をかぶる前の湖面を撮影しようとオンネトを訪れたが、昨夜の雪ですでに氷った湖面は銀世界となっていた。まだ氷っていない湖面には、湖岸に立ち並ぶ白樺の白い幹が映りこんでいた。

2009年11月6日 知床五湖 斜里町

今年の初雪は、強い寒波のせいか山々の冠雪が例年より白さが目立っている。道東の撮影に訪れたが、雌阿寒や雄阿寒岳はほとんど雪の気配がなかった。急遽知床に向かった。冠雪をいただいた羅臼だけを三の沼から撮影しようと、雪のぬかるんだ道を通り、沼に着いたがすでに沼は凍り付いて、目的としていた逆さ羅臼だけの撮影はできなかった。その後夕景の知床連邦の撮影に五湖に向かった。運よく風が収まり、まさに鏡のごとく湖面に映りこんだ知床連邦の撮影ができた。

2009年10月25日 冠雪の鳥海山 由利本荘市

昨日は鳥海山の山腹で夕焼けを撮影した。予想通り一夜明けたこの日は雲ひとつない快晴。朝の鳥海山を写すため、竜ヶ原湿原へと向かった。気温は0度を下回っているようだ。湿原の草紅葉は一面霜に覆われて、朝の陽に輝いていた。湿原を通る遊歩道は、まだ完成して間もないとりこと。年配の登山者が、霜の降りた白い遊歩道を山へ向かって歩く姿が印象的であった。

2009年10月20日 ブナの森 蔦沼温泉 十和田市

八甲田を訪れたときにはすでに紅葉は終わりかけだった。北海道同様、平年より一週間くらい早いとのこと。蔦沼の朝は二度ほど訪れたが、遊歩道はいつもカメラマンでいっぱいだった。今年のブナは、黄色にならずそのまま茶色く変色して、山全体が沈んだ雰囲気となっていた。針葉樹の多い北海道と違い、山全体が広葉樹のさまざまな色彩に覆われるのは、見ていて飽きがこない。

2009年10月12日 オンネトー 足寄町

オンネトーの紅葉時期に、初冠雪の雪がこのように多いのははじめて目にした。今年の紅葉は大雪山では例年より鮮やかだったが、その後はメインとなるナナカマド がほとんどの地域で赤くならずに黒ずんでしまった。幸い湖畔に一本だけ色づいたのがあったので、紅葉と新設のコントラストが美しい絵柄となった。この後は紅葉前線とともに東北のほうへ足を伸ばそうと思っている。

2009年10月5日 地の涯の滝 知床

知床峠で一夜を明かし、国後島からの日の出を見た後、色づき始めた紅葉の撮影を行った。久しぶりに地の涯の露天風呂に入ろうと、人の少ない昼ごろに訪れた。駐車場から沢沿いに数分で目的の露天風呂がある。湯加減は少し熱いが、周囲の森と沢の流れの中での入浴は、心と体をしっかりとリラックスさせてくれた素敵な露天風呂であった。またこの露天風呂からは写真の滝を見ることができる。

2009年9月26日 月明かりの然別湖 鹿追町

然別湖の紅葉はまだ少し早いようだ。食事を終え夕闇が迫るころ湖畔に出てみると、湖上の上には月が顔を出していた。静まり返る湖面には月の姿が映し出され、撮影に夢中になっていたとき、森の奥からボーボーと鳴く声。久しぶりに聞く声。知床で聞きなれたこの声の主は、シマフクロウであった。今でもこの森に元気で生き続けているシマフクロウ。10分ほどでその声もやんだ。きっと獲物のオショロコマをじっと見つめているのだろう。

2009年9月18日 高原温泉 えぞ沼の紅葉

旭岳の撮影途中で会った知り合いから、高原温泉の紅葉がピークとのことで、翌日撮影に入った。マイカー規制が始まる前日だったので登山口まで車で行くことができた。7時から、熊に対する説明が10分ほど行われた後、入山となったが、途中ヒグマの新しい足跡が登山道に多く見られたので、15分ほど足止めとなった。今年の高原温泉の紅葉は例年より1週間ほど早く、旭岳や銀泉台と重なってしまった。沼周辺の紅葉は、最近私が見た中では、最も色づきがよく、久しぶりの美しい紅葉に満足の一日だった。

2009年9月14日 紅葉の裾合平 大雪山

初冠雪から2日後、姿見平から当麻乗越を歩いてみた。旭岳山頂の雪はほとんど解けて、すじ状にわずか残っていた。昨日の雨のせいか、登山道はぬかるみの連続、スパッツをつけてこなかったことが悔やまれた。裾合平の紅葉は黄色とオレンジが主で、まだ少し早いようだ。当麻乗越の分岐では、まだ新しい熊の糞が2箇所あった。周囲を見渡したその本人の姿はなかった。

2009年9月12日 初冠雪の山々 黒岳より

登り始めて1時間後、黒岳山頂から望む山々は、紅葉と白く輝く雪とが美しいコントラストを描き出していた。今年の大雪山は、例年より12日間も早い初冠雪となった。今年最初の紅葉撮影は、思わぬ新雪という贈り物をいただいて、今後の撮影が期待できそうな予感である。この後黒岳石室周辺を回り昼には下山した。

2009年9月2日 朝の十勝岳連邦 美瑛町

今日は朝から雲ひとつない快晴となった。久しぶりに大雪山から十勝岳連邦の全山がきれいに顔を出した。外気は7度、最近では最も低い気温だ。大雪山の黒岳では、ウラシマツツジの紅葉が進んでいるとのこと。後10日もすると、大雪山の峰々は紅葉に覆われる。今年の夏は雨が多く不順な天候だったので、きれいな紅葉が見られるでしょうか。

2009年8月10日 硫黄山とエゾシカ 知床五湖

久しぶりの晴れ間、羅臼湖遊歩道の三の沼を撮影した後、知床五湖を訪れた。相変わらず二湖から先は熊出没のため入ることはできなかった。どうやらこの先は年中熊がいるらしい。ほんとかな・・・・二湖で遊歩道にいたエゾシカが、観光客の横を通り抜けて、湖の中に入っていった。水浴びかなと思っていたら、食事のようだ。えさはネムロコウホネかほかの草のようだ。写真のシカは小さいので目を凝らして見てください。

2009年8月1日 ユジノサハリンスク市街 ロシア

7年ぶりのサハリン、この間石油景気で潤った市内の様子は、メイン通りには近代的なオフィスビルがところどころ立ち並んで入るものの、一歩中に入ると20年前とさほど変わらない、風景が残っていた。特に目立ったのは、スーパーなどの店が多くなったことと、派手な看板がいたるところで目にするようになった。自由市場は相変わらずさまざまな商品が所狭しと並べられ、休日には賑わいを見せていた。

2009年7月29日 夕映えの利尻富士

賑やかな原生花園の花々もほぼ終わりに近づいて、ところどころ残り少ないハマナスの花が見られた。夕方北西側に青空が広がっていたので、夕映えの利尻島を狙って、サロベツ海岸を南下した。期待していたとおり日が゛沈むとともに、上空の雲は赤々と染め上げられていった。

2009年7月6日 雌阿寒岳より阿寒富士

3日前に雄阿寒岳を登ったが、霧のため山頂からはなにも見えなかった。阿寒の山々に登るのは初めてであつた。この日は朝から雲ひとつない快晴で、4時過ぎに登山口を出発、撮影をしながら山頂には2時間ほどで着いた。まだ時間がたっぷりとあったので、予定外でしたが阿寒富士にも足を伸ばした。瓦礫に見えた阿寒富士の山頂には、コマクサの群落か広がっていた。

2009年6月25日 摩周湖

朝のオンネトーを撮影してから知床に向かった。残念ながら知床連邦の山頂は雲に覆われていたため、引き返して摩周湖に向かった。第三展望台について驚いたことに、湖面が鏡のごとく摩周岳や上空の雲をくっきりと映し出していた。長年摩周湖を見てきたが、このようなことは初めてだった。

2009年6月14日 ブナの森と千走川

昨年は芽吹きの時期に強い寒波が来たため、枯れた葉の木が目立っていたが、今年はみずみずしいくらいの新緑に覆われていた。早朝ブナ林の遊歩道を歩いてみた。道沿いには今が旬のたけのこやウドが顔を出していた。

2009年5月20日 知床半島の夜明け

昨日は強風のため畑の土埃が舞い上がり、視界が50メートルほどになるようなこともあった。一夜明けてその風も収まり、小清水峠からは知床半島の山々が朝焼けに浮かび上がっていた。背後の藻琴山では、谷間に残る残雪が朝日を浴びて赤く輝いていた。

2009年4月11日 桜と中央アルプス 駒ヶ根市

近畿方面の撮影を終えて、満開の桜を追って信州にきた。高速道路で迎えた朝は、南アルプスが朝焼けにシルエットとなっていた。この日は一日中快晴で、中央アルプスの残雪が白く輝いていた。念願だつた桜とアルプスの撮影ができて満足の一日だった。

2009年4月9日 吉野山の桜 吉野町

近畿地方の桜の開花を聞いて数日後京都に入った。小樽からフェリーで舞鶴に着いたときは、みぞれが降っていた。その後一週間ほど寒い日が続き桜はいっこうに満開にはならなかった。開花から2週間後にようやく満開の情報が各地から伝えられた。この後天候にも恵まれ予定通りの桜巡りとなった。

2009年3月6日 エゾフクロウ 標茶町

毎年冬になるとこのうろに顔を見せるつがいのエゾフクロウ。昼間はいつも目を閉じたままじっとしているがカラスが付近を通ると警戒して目を開けるときがある。一緒に撮影をしていた地元の人の話では、常に二羽でいるとは限らないとのこと。今日の朝は一羽だけだったそうで、今回はラッキーな撮影となった。

2009年2月24日 ラッコ 釧路市

2月中旬から姿を見せている釧路川のラッコのくーちゃん。幣舞橋付近をテリトリーとして、時々護岸のコンクリートの上で昼寝をしている。観光客からはわずか1mほどしか離れていない。この日は朝顔を出してすぐに上流に向かって姿を消してしまい、、再びかわいい姿を見せてくれたのは4時間後だった

2009年2月12日 樹氷 蔵王

はじめて冬の東北を訪れた。苫小牧からのフェリーで仙台には10時に着いた。高速を使い2時間ほどで蔵王に着いたが、一面雲に覆われていた。せっかく来たのでスキーでも滑ろうと山頂に行った。時折晴れ間が見えてきたので、少し待ってみる次第に雲は消え、あっという間に快晴の空となり、樹氷が白く輝きだした。

2009年1月27日 樹氷 藻琴山

藻琴山中腹の木々は樹氷に覆われ、それぞれ個性ある形を見せてくれていた。この写真の右側は、怪獣映画の主役のゴジラににていると思いませんか。貧弱ですがオッポまで着いています。このほかにも日本人形の踊り子さんの形をしたり、氷がキクの花びらのように円を描いたりと、見ているだけで楽しめました。

2009年1月13日 樹氷 小清水町

吹雪のため通行止めとなっていた小清水峠は昨日通れるようになった。東側には雲があったため、日の出30分ほどして陽が差してきた。スノーシューをはいて藻琴山に向かうと、周辺の木々は樹氷に覆われ、日の光を受け青空を背景にまぶしく輝いていた。昨年は雪が少ない上、このようなお規模の大きい樹氷に合うことがなかったので、今年は今後の状況が楽しみだ。
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