後藤昌美 エムジーフォト - MGPHOTO

撮影日誌

<<  2013年 |  2012年 |  2011年 |  2010年 |  2009年 |  2008年 |  2007年 |  2006年  >>

2008年12月4日 氷の模様 足寄町

2日前にオンネトーを訪れたときには、湖面の7割はすでに凍結しうっすらと雪化粧をしていた。今日はその雪の大半は溶けて青く澄んだ氷が湖面を覆っていた。氷の中には白い気泡が出て様々な形を見せていた。中でもこの気泡は、一見人の笑顔のように見え、ほほえましい感じがした。

2008年10月15日 沈む月 弟子屈町

今年の紅葉は、赤の大半を占めるナナカマドが赤くならずに枯れてしまっているのが多く、また場所によっては例年より早いところや遅い所などまちまちである。すっかり紅葉も終わった摩周湖の夜明け前、屈斜路湖の外輪山に満月が沈むところである。

2008年10月2日 富良野岳 上富良野町

今年初の紅葉撮影となった。早朝は雲が多かったが、日が高くなるつれ山々を覆っていた雲は徐々に消えていった。周囲の山は例年にない早さで雪に覆われていたが、富良野岳山腹の紅葉はナナカマドの赤が鮮やかになっていた。十勝岳温泉の凌雲閣付近の紅葉は今週の日曜日頃には見頃となるだろう。

2008年9月25日 摩周湖 弟子屈町

朝4時、周辺には数人のカメラマンがいた。この日は3時に起きて星空の撮影を行っていた。摩周湖上空には月があり、星の撮影には向いていなかったが、何とか思うような写真を撮ることができた。日の出1時間ほど前になると地平線はすでにうっすらと赤く染まり、上空は青さが引き立つように明るさを取り戻していった。

2008年9月10日 オンネトー 足寄町

今年の紅葉は例年にない早さで始まったが、その後暖かい日が連日続いたため大雪山山系の紅葉はあまりよくないようだ。銀泉台を訪れたもののほとんど色づきが見られなかったのでその足でオンネトーに向かった。湖畔の緑はくすんできたものの、まだ夏の様相を見せていた。早朝湖面からわずかに靄が立ち、訪れる人もほとんどいない静かな湖畔での撮影となった。

2008年8月23日 ナキウサギ 鹿追町

久しぶりのナキウサギの撮影だった。十数年前は一般の観光客はほとんど訪れることがなかった場所だが、今は本州方面の人たちも訪れるほど観光地化されたようだ。ナキウサギはそれぞれなわばりを持っているのか同じ場所を何度か行き来している。人慣れしているのであろう、こちらを観察しているような仕草も見せていた。

2008年8月5日 漁り火と星空 松前町

この日は、北海道に住んでいながらまだ一度も訪れることがなかった奥尻島に渡った。レンタカーを借りて島を2周しての撮影となった。離島とはいえ、ガソリンがリッター220円には驚いた。最終便で江差に戻りそのまま南下し、松前の白神岬に着いたときはすでにくらくなっていた。星明かりの下の漁り火は幻想的な光景だった。

2008年7月20日 バイカモ 中標津町

なかなか太陽が姿を見せない道東は、夏というのに肌寒さが感じられる日が続いている。虹別川上流は水が澄んでいるので川一面にバイカモが生息している。この日はちょうど川の上空が晴れ渡り、川底まで届いた光が鮮やかなグリーンのバイカモを映し出していた。花もちょうど満開の次期だった。

2008年7月9日 朝の森 釧路市

今年の夏は暑さは続くものの、北海道らしい青空はほとんど見られない。摩周湖で夜明けを待ったが、強風と霧で何も見えないので阿寒の森へ向かった。しばらくして霧の上に出ると上空は晴れ渡っていたが、時間が経つにつれ朝霧は次第に森を覆いはじめ、その後撮影場所も霧に包まれていった。

2008年7月7日 猫の昼寝 斜里町

久しぶりの更新。この猫は知床のオシンコシンの滝の売店にいる猫で、飼い猫か野良かは聞いていないのでわからない。売店が閉まっている早朝もいるので野良の可能性が高いが、昨年も同じくいたので冬の間はどうしているのか。滝の撮影に向かったときは、日陰で涼しそうに寝ていたのだが、撮影が終わって戻る時には顔の部分に日が当たっていたがそれでも気持ちよさそうに寝ていた。観光客の騒がしさとは対照的にマイペースのデブ猫だ。

2008年4月24日 桜ふぶき 弘前市

福島での撮影を終えて、弘前に入った。前日の満開宣言であったがすでに一部は散り始めて、2日後には少しの風でも花びらが空一面を舞い、外堀は水面が見えなくなるほどの散り桜に覆われていた。今年は満開からわずか数日間で花吹雪となってしまった桜、何ともはかないものでした。

2008年4月19日 滝桜 三春町

今年の桜前線は異常に早いのと、東北を飛び越して北海道に上陸してしまった。今回は桜の撮影で東北に2週間ほど滞在した。メインの福島での撮影は、岩手や山形では満開宣言が出ているのになかなか咲き誇らず10日ほど滞在することになってしまった。特に天然記念物に指定されているこの滝桜には感動させられた。

2008年3月18日 日の出 網走市

3年ぶりにオホーツク海を埋め尽くした流氷も、今は網走から知床半島付近までとなったが、網走沿岸も海の面積が徐々に多くなってきた。春霞のためか、網走の海岸から見る知床半島は、晴れているのも関わらずほとんど見ることができない。霞の中、オレンジ色の太陽が顔を出した。

2008年3月12日 エゾシカと利尻島 稚内市

自宅を早朝出発して、サロベツ海岸に向かった。途中晴れたり曇ったりと天候は安定していなかったが、日本海が近づくにつれ次第に雲も消え、海の彼方には利尻富士が姿を見せていた。海岸線はいつもの年より雪が少ないようで、草が顔を出しているところにはエゾシカが集まり、車をを気にすることもなく食事をしていた。

2008年2月28日 シャーベットの海 別海町

今日の朝まであった流氷は、西風と潮の流れによって見る見るうちに根室方面へと流れていってしまった。午後には野付半島の半分以上、流氷の姿が見えなくなった。海岸線は寒さのためか海水がシヤーベット状に凍っていた。夕方になると波が高まり、押し寄せる波と返す波がぶつかり、空中にシャーベットのカーテンを作り出していた。

2008年2月25日 流氷と知床半島 別海町

3年ぶりに野付半島に流氷が接岸した。デジカメを初めてからは温暖化のせいか、まともな流氷にお目にかかっていなかった。今回は北海道を大雪に巻き込んだ低気圧によって、昨日まで数えるほどの流氷が、今日は標津町から野付半島の先端までびっしりと白い世界に変わっていた。しかしこの流氷も数日間で姿を消してしまった。

2008年1月5日 湯の華の滝 斜里町

今年の北海道は雪が少ないようだ。道東も例外ではなく、阿寒横断道や小清水峠も笹の葉が顔を出していた。屈斜路湖で朝の撮影を終えて、知床に向かった。知床も同様で海岸線では茶色の草が見えていた。湯の華の滝は、例年より断崖を覆う氷が少ないような気がした。はたして今年の流氷はどうなるか、2年続けてまともな流氷の接岸がなかったので。
<<  2013年 |  2012年 |  2011年 |  2010年 |  2009年 |  2008年 |  2007年 |  2006年  >>
掲載作品は著作権法によって保護されています。無断使用・複製を禁じます。
Copyright(c) 1998 MGPHOTO allright reserved
エムジーフォト
TEL⁄FAX : 0166-76-5002